ごあいさつ


JMMA会員の皆さまへ、そしてミュージアムに興味と関心のある人たちへ

会員の、会員による、会員のための学会をめざして


みなさん、こんにちは。JMMA創立20周年記念大会も無事終了し、新たな役員が選出されました。20年という歳月は長くもあり、また短くもあります。これまで学会を導いてくださった大堀会長をはじめ、理事の皆さま、そして言うまでもなく会員の皆さまの参画によって当学会は20歳の成人式を迎えることができました。産声をあげたその日から今日に至るまで、誰が今日の姿を想像したでしょうか?

私たちの小さな一歩の積み重ねは、20歳の成人式を迎えるにあたって『ミュージアム・マネージメント学事典』として結実しましたが、これも会員の皆さま一人ひとりの参画によって、事典刊行プロジェクトもようやくゴールに辿り着くことができました。ここに厚く御礼申し上げます。

理事会の席上、沖吉和祐前副会長は「学会は『学びあう』『支えあう』『競いあう』場である」と述べておられましたが、まさにその通りだと思います。学会である以上、研究成果を発表する場であるべきですが、お互いがお互いから学びあい、時には刺激しあい、語り合い、そして時代の要請に応えていかなければなりません。

ミュージアム・マネージメントの理論化のためには、裾野を広げ、また頂を高くしていくことも必要でしょう。今回の20周年記念大会の研究発表を聞いておりましても、20年前と比べてみれば山頂はどんどん高くなっている感じがします。20周年記念大会では、これまでの研究領域を整理し、新たな研究部会の再編案も提示されましたが、学びあい、競いあい、支えあう環境作りこそ必要であろうと考えます。


さて、最後になりますが、新体制にあたり、私たちは「会員の、会員による、会員のための学会」になるよう努めていく所存です。研究者の数が多くなればなるほど、裾野は広がり、研究成果という山頂は高くなりますので、多くの新会員を受け入れながら、どうぞ会員の皆さま方の積極的な参画によって、学会を盛り上げていこうではありませんか。学びあい、競いあい、支えあいながら、次の20年めざして邁進していきましょう。

2015年6月
日本ミュージアム・マネージメント学会
会長 水 嶋 英 治