◆テーマ：　社会変動の中のミュージアム-人材育成-

◆開催趣旨：　2019年に京都で開催された国際博物館会議（ICOM）で、新たなミュージアムの定義が上程され、これからのミュージアムの在り方が大いに議論されている。また、わが国でも、ミュージアムを取り巻く課題に対応すべく、博物館法や博物館法施行規則への改正の動きがみられる。この動きは、新たな社会変動の中で、ミュージアムはどうあるべきか、その方向性を見出そうとする動きであるといえよう。

本学会でも、今までの大会でその方向性を示してきた。2021年度の大会でも、これから予想される社会変動と、社会変動に対応するためのミュージアムの課題などを、会員とのzoomを介した対話を通して深めていった。対話を通して、①社会変動に対応できるミュージアムの人材育成の重要性、②ポストコロナ時代の新たなミュージアムの可能性、に関する議論を深めることの重要性が共有できた。

コロナ渦のなかでのミュージアム活動を継続するために、新たな学芸業務活動への対応のほか、ミュージアム運営の多様化に伴い、ミュージアムに携わる職員も様々な雇用形態があり、その職責を果たすためにそれぞれの立場でのスキルアップの充実が急務である。

また、2020年8月に、日本学術会議史学委員会博物館・美術館等の組織運営に関する分科会「博物館法改正へ向けてのさらなる提言～2017年提言を踏まえて～」のなかで、「学芸員制度の改正による学芸員の区分の設定」「学芸員による独創的な研究を可能とする新制度設計」が提言されている。一方、学芸員養成課程を担う教職員による「全国大学博物館学講座協議会」（加盟大学173校）では、文化庁他ミュージアムに関連する学会などに、博物館法制度改正における学芸員資格制度のあり方に関する意見書を作成、公表している。

こうしたことから、博物館をめぐる人材育成は、大学の学芸員養成教育はもとより、博物館に勤務するスタッフ、さらには博物館の活動を支えるボランティアなど、博物館に関わるあらゆる人を対象に、育成方法の見直しが必要な時期を迎えているものといえる。

しかしながら、これまではこうした認識に対して、それぞれの立場での議論を深化する機会はあったものの、関係者が一堂に介して人材育成に関する議論を行う場は十分では無かったと考える。博物館に関わる人々が同じ目標感・課題意識を持ち、その実現・解決に向けた議論を傾ける場は、これまで限られていたと考える。しかも、ミュージアムは現場がとても大切でありながら、この２年あまりリモートによる議論が中心だったことを考えると、リモートだからできたこと、できることを含め、博物館をめぐる人材育成について、多様な切り口から、対面で語り合う機会が必要であると考える。

そこで、2022年度の大会では「社会変動に対応できるミュージアムの人材育成」をテーマとし、ミュージアムの現場職員の立場、管理者・設置者などの立場、大学における学芸員養成の立場、ミュージアムの現場職員の立場、管理者・設置者などの立場から、社会変動に対応できるミュージアムを支える人材育成に関する課題などを、高知みらい科学館において「対面・対話」を通して議論を深めていくことにする。

◆日　程：2022年６月３日（金）～６月５日（日）

◆会　場： オーテピア４階ホール（高知県高知市追手筋2-1-1）

◆主　催：日本ミュージアム・マネージメント学会

◆共　催：高知みらい科学館

◆プログラム（予定）：　 

【第１日目】　　６月３日（金）エクスカーション

　　13：００　　「高知県立高知城歴史博物館」正面入口前に集合

「高知県立高知城歴史博物館」「高知県立文学館」「高知みらい科学館」見学

参加者に当日事務局よりパスをお渡しします。各自見学（入館料無料）

　　　16:15〜17:05     シンポジウム＜第２部＞

                       ⑤会場からの質疑応答(40分)

　　                   ⑥まとめ（10分）

18:00〜20:00     情報交換会（高知会場のみで実施）
　　　　　　　　　　　　　　　「和餐　帯や勘助」（高知市帯屋町２－２－１５）

【第３日目】　６月５日（日）　

10:00～11:45     会員研究発表【午前の部６組】10分発表5分質疑応答
　　　　

■日時：2022年６月５日（日）９：３０～１５：００（予定）
　　　　　　※発表件数により開始時刻および終了時刻変更の可能性があります。
　　　　　　　予めご了承ください

■会　場：高知みらい科学館４階


≪応募規程≫
１．応募資格　
　　　日本ミュージアム・マネージメント学会会員（法人会員の場合、その構成員）

２．発表申込件数
　　　1人（1グループ）につき1件の発表に限ります
　　　（研究発表、ポスターセッションのダブルエントリー可）

３．応募料
　　　無料（ただし、大会参加費は別途必要）

４．発表テーマ
　　　「ミュージアム・マネージメント」「ミュージアムの人材育成」に関すること

５．発表方法・時間等　
　　◎ 会員研究発表の持ち時間は、1件につき10分です。
　　　　　※発表件数により発表時間変更の可能性もございますのでご了承下さい。
　　◎ポスターセッションは１分程度のインデックスプレゼンテーション後に発表
　　◎ 原則、会場での発表をお願いします。やむを得ない理由により来場できない
                方のみオンラインで発表してください。ただし、ポスターセッションは会場
                での発表のみとします。
　　◎発表要旨およびポスターセッションデータは、事前にHPへ掲載予定です
　　　　　（参加者のみ閲覧可）
　　◎オンラインで発表される方は、資料の画面共有はご自身で操作をお願いしま
　　　　す。また、事前に発表当日と同じ環境にて事務局とリハーサル（５分程度）
　　　　をお願いします
 
６．応募方法
　　　　所定の申込用紙にて、メールで３月4日(金)までに事務局宛てにお申し込みく
　　　　ださい。
　　　　　　　「会員研究発表」「ポスターセッション」申込用紙.docx

　　　　応募にあたっては、「日本ミュージアム・マネージメント学会オンライン発
　　　　表におけるガイドライン」を確認・了承いただいた上でご応募下さい
　　　　（オンラインで発表を希望される方）。
　日本ミュージアム・マネージメント学会オンライン発表におけるガイドライン.pdf

７．発表の採否
　　　大会実行委員会において、申込用紙の記載内容を下記基準により審査し、
　　　発表者を決定します
　　　　　ａ．研究の目的、方法、結果あるいは結論が明確に記載されていること
　　　　　ｂ．発表の全体、または主要な部分が未発表であること
　　　　　ｃ．営利・宣伝を目的としないこと

会員研究発表の採否は、3月11日(金)までにご連絡します
*採用の場合、発表後にJMMA会報WEB版に掲載をお願いします。
 予めご承知おきください

８．プログラム編成
　　　　発表のプログラム（時間割）は採用を決定後、改めてご連絡します。

１．選考対象：

　（１）学会員に限らず、ミュージアム界、ミュージアムのマネージメント
        関連領域に貢献した人、組織、団体、ボランティア、外国人研究者、
        漫画家、小説家等、当学会に貢献した人・活動

  （２）当学会研究紀要に限らず一般雑誌に掲載された論文・記事、書籍、講
        演、TVラジオ番組、または展覧会、企業博物館等のイベントにおいて
        ミュージアム・マネージメントに関して優れた業績のある人・活動

２．対象期間：2019年4月～2022年3月

３.推薦の資格：当学会正会員に限ります。

４. 推薦方法：

「推薦書」および候補者の業績内容を提示し得る「審査参考資料」を添え、「日本ミュージアム・マネージメント学会大堀哲賞選考委員会」宛に郵送・メールにて送付して下さい。推薦理由は、評価の視点が明確になるよう、応募・推薦書の書式に基づいてなるべく詳しく書いて下さい。審査参考資料は、対象期間またはそれ以前に、何らかの形で公開・刊行されたものとします。なお、審査参考資料は原則として返却いたしませんのでご了承ください。
大堀哲記念ミュージアム・マネージメント推進賞推薦書.doc

５．提出期限：2022年3月10日（木）（期日厳守）

   （提出先）〒135-0091　東京都港区台場2-3-4　株式会社乃村工藝社内

             日本ミュージアム・マネージメント学会大堀哲賞選考委員会宛

             TEL　03-3570-2498　　E-mail　kanri@jmma-net.org

６．選考・表彰：

選考は、日本ミュージアム・マネージメント学会大堀哲賞選考委員会が、原則提出された「推薦書」（添付Wordファイル）および「審査参考資料」に基づいて審査を行い、受賞候補者を選出し、理事会の議決を経て決定します。なお、審査の必要上さらに詳細な資料の提出を求めることがあります。また、業績審査においては、翌年度までの継続審査となることもあります。選考の経緯と受賞理由は、翌年度総会の席上にて公表します。また、翌年度総会の席上において、受賞者に表彰状を贈呈します。

１．原稿テーマ　     「社会変動の中のミュージアム」または 「ミュージアム・マネージメント」

２．投稿原稿の部門

（１）論文（論説・実践研究・理論研究など）

　　　　・論説     
論文等を引用して特定の領域に関してまとめたもの、またそれに基づいて提案・提言・未来予測などが論述されているもの

　　　　・実践研究     
          事例研究、経営基本計画（ビジネスプラン）、実践報告などが論述されているもの

　　　　・理論研究     
          独自の理論、学説、調査研究などが論述されているもの

（２）研究ノート       
      テーマにオリジナル性をもち、学術研究の視点を備えたレポートなど

（３）実践報告            
      ミュージアム等で行われた展示や教育普及、調査・研究等の活動をいう

３．原稿文字数

　　　　部門に関わらず、A4用紙に40文字×30行を1枚として、10枚以上、14枚以内とします。

　　　　図表は1点につき400字扱いになります。また、論文の概要をまとめた和文要旨
（400字程度）、英文タイトル、英文要旨（200 Words程度）を一緒に提出してください。

　　　　詳しくは「研究紀要投稿規程」をご参照ください。投稿規程はホームページにも掲載されていますが、申込受付後、事務局より送付致します。

４．カラーおよび別刷り印刷

　　カラー印刷および別刷りは、自己負担です。掲載が採択された時点でお申し出ください。

５．投稿資格

　　　　本学会会員であること（個人会員・学生会員・法人会員）

６．投稿申込の期日　　２０２1年９月３０日（木）

■開催趣旨
2020年の新型コロナウイルスの感染拡大とその予防のために、ミュージアムにおいても、閉館や入館制限、展示手法の変更、イベントの中止や縮小などが見られた。その一方で、例えばICTなどを利活用したミュージアム活動の充実が急速に進んだ。このことは、今までは物理的にミュージアムへの来館が困難だった方に、様々な情報を提供することができ、多様な人々の様々なニーズに対応するミュージアムの役割や可能性を結果的に高めることができたと同時に、情報リテラシーやメディアリテラシーなどに関する課題もある。つまり、ミュージアムの課題として認識しつつも、今回のコロナ禍をきっかけとして、様々な課題が顕在化することとなった。また、SDGｓなどのように、地球環境と社会環境に関連する課題や、ICOMの新たなミュージアムの定義を巡る様々な議論、博物館法改正を見据えた動きなど、ミュージアムを取り巻く環境は今まで以上に変動している。このような変動する社会において、ミュージアムはどのような役目を果たしていくのかが問われている。
そこで、本学会は、「社会変動の中のミュージアム」を、2021年度～2023年度のテーマとして設定した。ミュージアムに関連する様々なステークホルダ―（学芸員・館長、来館者、地域住民、ミュージアムの設置者、大学の学芸員養成課程教員と受講生、民間企業、学術団体など）との対話を通して、議論を深めていく。
2021年度は、これから予想される社会変動と、社会変動に対応するためのミュージアムの課題などには何があるのか問題提起を行う。問題提起に対して、いままでJMMAの活動が社会に対してどのような役割を果たしてきたのかを振り返り、今後予想される社会変動に対応し、ミュージアムが役割を果たしていくためにはどのような課題があるのかを明らかにする。そして大会参加者とともに、これからのミュージアムとミュージアム・マネージメントの在り方について議論を深めていきたい。

■プログラム（予定）　＊都合により変更になる場合がございます。ご了承ください。
【第１日目】６月５日（土）
１３：３０　　　第２６回総会
１４：１０　　　第２６回大会開会挨拶： 水嶋英治会長
１４：１５　　　大会趣旨説明：江水是仁大会実行委員長
１４：３０　　　休憩
１４：４５　　　２５周年記念シンポジウム　
                            
＜２５周年記念シンポジウム趣旨＞
昨年、JMMAでは、「ミュージアムのこれからのあり方について」について、「変化を起こす学会であり続けるために」と題する25周年記念誌を発行した。そこで、２５周年記念シンポジウムでは、アフターコロナの社会の変革の先にある我が国の社会環境を見据えるとともに、ミュージアム側から変革への対応ができる取り組み、方策を提案・提言など、会員の方々の意見を結集することを目的としたシンポジウムの開催を提案する。
具体的には、アフターコロナにおける社会の変革する中で、ミュージアムはどのような関わりを持続的に持つべきか、について基調講演をいただいた後、以下の①～④の視点でのパネルディスカッションを行うことを想定している。
①アフターコロナの時代にあっても、社会にとって必要な施設であり続けるために、ミュージアムは何をすべきなのか、変化を起こす学会としてどう対処するべきか
②コロナ禍にあって学芸員資格を有する学生の方々の就職がこれまでになく厳しい状況の中で、これからのミュージアムを支える人材にどのような貢献ができるか
③2021年が博物館法制定70周年を迎え、博物館法に関する新たな制度設計の検討が開始されているが、「COVID-19」により変革する経済・社会にあって、どのようなミュージアム・マネージメントを創造すべきか
④「変化を起こす学会」であり続けるために、JMMAはこれから先、どのような取り組みにより積極的になるべきか。どのような人たちとの交流、共同研究を進めるべきか。またどのような形での情報発信に努めていく必要があるか
                      １）基調講演　１４：４５～１５：１５
　　                       JMMAの25年間を振り返りこれからを考える（仮題）」
                                 松永久（株式会社三菱総合研究所）
                      ２）パネルディスカッション「社会変動の中のミュージアム」１５：２５～１７：１５
                                 パネリスト（敬称略）
                                      高尾戸美（JMMA関東支部長　多摩六都科学館研究・交流グループ　リーダー、
                                                                    合同会社マーブルワークショップ　代表）
                                      高橋　　修（JMMA副会長　東京女子大学　現代教養学部人文学科歴史文化専攻　教授）
                                      高安礼士（JMMA理事　福岡市科学博物館　プロジェクトアドバイザー）
　　　　　　　　　　　　　　　　中尾智行（文化庁博物館振興室　博物館支援調査官）
                                      半田昌之（公益財団法人日本博物館協会専務理事、ICOM日本委員会事務局長、文化庁文化
                                                                   審議会博物館部会 法制度の在り方に関するワ ーキンググループメンバー）
                                      松永　　久（JMMA副会長　三菱総合研究所　スマート・リージョン本部　シニアコンサ
                                                                     ルタント）
                                      安田恭子（佐世保市博物館島瀬美術センター館長、 (公財)佐世保地域文化事業財団）
                                      司会：佐藤　琴（JMMA副会長　山形大学学術研究院 准教授 山形大学附属博物館 学芸員
                                                                               研究員）
                     ３）大会テーマ「社会変動の中のミュージアム」について17:15～１７：３０
                     　　江水　是仁（大会実行委員長・JMMA理事）
　　　
＜実施方法＞
・オンラインで実施のため、途中退出可能
・参加の際に「25周年記念誌」をお持ちの方はご用意ください
・終了後、さらに議論を深めたい人に対応するため、オンライン上で別室を用意
　　　（ここには、講演者も参加予定（最長19時））

１９：００　　　オンライン懇親会（参加費無料）　　
　　　　　　　　　○参加者全員で乾杯、その後、ご希望のルームにご参加ください。
　　　　　　　　　ルーム１：ホスト役　中島宏一理事　
　　　　　　　　　　　　　　テーマ「COVID-19の後、２～３年後のミュージアムはどうなっている？」
　　　　　　　　　ルーム２：ホスト役　井上敏理事　
　　　　　　　　　　　　　　テーマ「コロナの影響を受けた大学における今後の学芸員課程教育を考える」
　　　　　　　　　ルーム３：ホスト役　髙橋信裕理事　
　　　　　　　　　　　　　　テーマ「ミュージアム行政とコンプライアンス
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―ミュージアムを担うのは官・公か民か」
　　　　　　　　　ルーム４：ホスト役　池辺伸一郎理事　
　　　　　　　　　　　　　　テーマ「With コロナの時代におけるニューノーマルな博物館活動を考える
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～リアルとデジタルの調和」
　　　　　　　　　○お好きな飲み物、おつまみを用意してご参加下さい。

【第２日目】６月６日（日）
９：３０～会員研究発表





















１４：２０～１４：４０　ポスターセッション








１４：４５ 　閉会式

■参加費
会員：1,000円（会員の区分に関係なく一律。オンライン開催のため早割制度は実施しません）
非会員：2,000円、ただし学生は1,000円
振込期日：６月２日（水）までに下記振込先までお振込みください。
　　　　　　　期限を過ぎますと確認できない可能性があり、ご参加いただけない場合も
                         ありますのでご注意ください。
振込先：
[銀　　行]　みずほ銀行　稲荷町支店　普通預金NO.1740890
                      「日本ミュージアム・マネージメント学会」
[郵便局]　口座番号00160-9-123703「日本ミュージアム・マネージメント学会」

■今後のスケジュール（予定）
5月31日（月） 参加申込締め切り
6月1日 （火） 発表要旨をホームページへ掲載
6月2日 （水） 参加費振込締切
6月3日 （木） 参加者へZOOMアドレスの連絡

■その他

（１）日本ミュージアム・マネージメント学会オンライン発表におけるガイドライン.pdfおよび
           ご参加にあたっての注意事項.pdfを確認・了承いただいた上でのご参加をお願い致します。
（２）発表要旨は事前にホームページに掲載致します。ご覧いただくには、事務局より発行しますID
           と PWが必要となります。６月１日（火）に参加者へご連絡致します。
（３）諸事情や今後の準備状況により、プログラムや実施方法等に変更が生じる可能性があります。
           あらかじめご了承下さい。
（４）Zoomを用いてのオンライン開催にあたり、不具合等が生じても十分なサポートができない可能性
          がありますこと、あらかじめご容赦ください。
（５）本オンライン大会への参加に要する通信環境の整備、通信料は、参加者各自でご負担ください。

■日　時：２０２１年６月６日（日）９：３０～１５：００
　　　　　　　（会員研究発表のあとにポスターセッションを実施予定）

　　　　　　※発表件数により開始時刻および終了時刻変更の可能性があります。
　　　　　　　　予めご了承ください

 
■会　場：ZOOMを使用したオンライン

■応募規程

　１．応募資格　

　　　　日本ミュージアム・マネージメント学会会員（法人会員の場合、その構成員）

　２．発表申込件数

　　　　1人（1グループ）につき1件の発表に限ります
　　　　　（研究発表、ポスターセッションのダブルエントリー可）

　３．応募料

　　　　無料（ただし、大会参加費は別途必要）

　４．発表テーマ

　　　　「ミュージアム・マネージメント」に関すること

　５．発表方法・時間等　

　　　・ポスターセッションは１分程度のインデックスプレゼンテーション後に発表

　　　・発表時の資料やポスターデータの画面共有はご自身で操作をお願いします

　　　・発表要旨およびポスターセッションデータは、事前にHPへ掲載予定です
　　　　（参加者のみ閲覧可）

　　　・事前に発表当日と同じ環境にて事務局とリハーサル（５分程度、希望日を伺います）
　　　　をお願いします

　６．応募方法

　　　　所定の申込用紙にて、メールで４月１日（木）までに事務局宛てに
　　　　お申し込みください。
　　　申込用紙（ポスターセッションWord版）.docx
　　　申込用紙（ポスターセッションPDF版）.pdf

　　　　応募にあたっては、必ず別紙の「日本ミュージアム・マネージメント学会オンライン発
　　　　表におけるガイドライン」を確認・了承いただいた上でご応募下さい。

　　　　日本ミュージアム・マネージメント学会事務局　　TEL/FAX：03-3570-2498

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　e-mail/ kanri@jmma-net.org

　７．発表の採否

　　　　大会実行委員会において、申込用紙の記載内容を下記基準により審査し、
　　　　発表者を決定します

　　　　　ａ．研究の目的、方法、結果あるいは結論が明確に記載されていること

　　　　　ｂ．発表の全体、または主要な部分が未発表であること

　　　　　ｃ．営利・宣伝を目的としないこと

　　　　ポスターセッションの採否は、４月６日(火)までにご連絡します

　　　　　※採用の場合、発表後にJMMA会報WEB版に掲載をお願いします。
　　　　　　　予めご承知おきください

　８．プログラム編成

　　　　発表のプログラム（時間割）は採用を決定後、改めてご連絡します。

　候補者と理事会が推薦する理事候補者の人数が理事定数の30名を超えた場合は、選挙管理員会は本学会理事候補者について郵便投票による選挙をおこないます。

　立候補される場合は、次の事項に従ってください。

１．立候補申出用紙の各欄に必要事項を正確に記入し、押印してください。

２．申出用紙は、日本ミュージアム・マネージメント学会選挙管理委員会宛てに郵送にて、2020年12月1日から2021年1月31日（当日消印有効）までにご提出ください。郵送料は各自負担となります。

　　＜郵送先＞

　　　〒135-0091

　　　東京都港区台場2-3-4　株式会社乃村工藝社内

　　　日本ミュージアム・マネージメント学会選挙管理委員会　行

３．以下に相当する場合には立候補が無効になります。

・郵送以外の方法で提出の場合

・所定の立候補用紙以外での申出や、記入事項が満たされていない場合

・その他、選挙の自由公正に反する記入や表現がなされていると認められた場合

　なお、理事選挙は本学会選挙管理規定の定めにより公正におこない、得票順位上位30名以内の者を総会に提出する役員改選新理事候補者名簿に登載し、総会で承認決定を受けることになります。

立候補用紙.doc　　立候補用紙.pdf

理事選挙規定.pdf

◆大会テーマ　　人々とミュージアム ―社会に発信するミュージアム―

◆趣　旨

　本学会は、2018年度～2020年度において、外国人、障がい者、高齢者など、
ミュージアムの利用に当たり配慮が必要な人々に注目し、「人々とミュージアム」
をテーマに、ミュージアムを取り巻く人々とミュージアムとの関係性に関する研究
活動と情報発信を展開している。

2020年度は、東京オリンピック・パラリンピック等の文化的イベントを踏まえ、東
京で大会を開催し、「社会に発信するミュージアム」をテーマに議論を深める。あ
わせて本学会創立25周年記念事業を行い、これまでの学会と会員の成果を広く社会
に発信する。

　【25周年記念事業の趣旨】

　JMMAの25年を振り返るとともに、次の25年（JMMA50周年）に向け、ミュージ
アム・マネージメントの視点から、持続的に発展し、社会的包摂にも貢献できる
ミュージアムに向けての取り組みについて、国内外の意見や知見を結集する。

　記念事業を通じて得られた有益な意見や知見は、今後の大会、部会活動に積極的
に活用する。

　また、JMMAの活動を長きにわたり支えて頂いた皆様に、JMMAとして感謝する
とともに、支援・協力の輪が広がるようにする。

◆日　程：2020年5月29日（金）～5月31日（日）

◆会　場：株式会社三菱総合研究所４階（東京都千代田区永田町二丁目10番3号）

◆主　催：日本ミュージアム・マネージメント学会（JMMA）

◆プログラム（予定）

　【第１日目　エクスカーション】5月29日（金）

　　13:00～　　　東京オリンピック関係施設　博物館を訪ねて

　　　　　　　　（新国立競技場、東京オリンピックメモリアルギャラリーなど）

　　18:00～　　　ウェルカムパーティー（会場等、調整中）

　【第2日目】5月30日（土）

　　12:00～　　　受付開始

　　13:00～13:40　総会

　　13:45～14:15　25周年記念大会開会式（開会挨拶、趣旨説明、来賓祝辞等）

　　14:15～14:30　学会賞授与式

　　14:30～14:50　表彰式　

　　15:00～17:15　博物館の今日的問題に関する東アジア国際フォーラム

　　　　　　　　　「ミュージアムの未来～持続的に社会的包摂に貢献できる
　　　　　　　　　　ミュージアに向けてのキーワード～」

　　17:20～17:30　ポスターセッション・インデックスプレゼンテーション

　　17:30～17:40　会員企業（出展社）の紹介

　　18:00～20:00　情報交換会（会場等、調整中）

【第３日目】５月31日（日）

　　8:30～　　　 受付開始

　　9:00～11:50　会員研究発表（午前の部）（8組）

　　12:00～13:00　休憩

　　13:00～13:45　ポスターセッション

　　13:50～16:20　会員研究発表（午後の部）（8組）

　　16:30～16:50　JMMAポスター賞授与式

　　16:50～17:00　閉会式

　　　　※発表件数により時間を変更することがあります。予めご了承ください。

◆各参加費：｛早割適用は4月30日（木）入金完了分までに限ります｝

　＊大　会　会員：3,000円＜早割2,000円＞／非会員：4,000円＜早割2,000円＞

　　　　　　　　※当日入会者は会員扱いになります　

　　　　　　　　※早割入金された方が当日不参加となっても、参加費は返金いた
　　　　　　　　　しません。ご了承ください

　＊情報交換会　一般6,000円／学生3,000円（予定、会員・非会員同額）

　　　　　　　　※エクスカーション時の移動交通費、入館料は参加者負担

※参加申込・参加費振込は4/1(水)より受付開始です。

日本ミュージアム・マネージメント学会では、第25回記念大会中にポスターセッ
ションを開催いたします。
ポスターセッションの参加者を追加募集致します。
本セッションは、若手研究者に、日頃の研究成果を気軽に発表していただくことに
より、会員同士の情報交換や交流を深めていただくことを目的としています。ま
たミュージアム・マネージメント研究のさらなる発展を奨励するため、大会参加者
の投票により優れた発表を選定し、JMMAポスター賞を授与いたします。

本セッションへの参加を希望される方は、下記概要を確認のうえご応募ください。
会員の皆様の積極的な参加をお待ちしております。

　【 ポスターセッション開催概要 】

■日時：2020年5月31日（日）13:00～13:45

　　　　　（時間は会員研究発表と本ポスター発表件数により変更する可能性があ
                     ります）

　　　　　※インデックスプレゼンテーションは5月30日（土）17:20～17:30です

　　　　　　（概要を1人1分間で発表していただきます）

　　　　　※掲示期間は、2020年5月30日（土）13：00～5月31日（日）14：00を
                     予定

■会場：株式会社三菱総合研究所４階

１．応募資格：日本ミュージアム・マネージメント学会会員
                        （法人会員の場合その構成員、会員を含むグループも可）

２．募集件数：７件

３．応　募：1人（1グループ）につき1件の発表に限ります。
                   （研究発表とのWエントリーは可。）

４．応募料：無料（ただし大会参加費は別途必要）

５．発表テーマ：「人々とミュージアム」、「社会に発信するミュージアム」に
                             関すること　　

　　　　　　　　もしくは「ミュージアム・マネージメント」に関すること

　　　　　　　　未発表のものに限ります。

６．掲示サイズ：パネル1枚分（横幅900mm、高さ2100mm；A0サイズ）が利用で
                            きます。

　　　　　　　　　　・事前にポスター（分割可）を作成してください。

　　　　　　　　　　・ポスターを画鋲で掲示（※画鋲は事務局で用意します）。

　　　　　　　　　　・重量のあるパネル等は使用できません。

　　　　　　　　　　・パネルの前面にいす・机などは設置できません。

　　　　　　　　　　・紙のみの掲示で、立体物等は掲示できません。

７．応募方法：下記の申込用紙にて、メールまたはFAXでJMMA事務局宛てに

　　　　　　　４月５日（日）までにお申込みください。
　　　　　　　　ポスターセッション 申込用紙.docx
　　　　　　　　ポスターセッション 申込用紙.pdf

　　　　　　　[日本ミュージアム・マネージメント学会事務局 ]

　　　　　　　　メールアドレス：kanri@jmma-net.org

　　　　　　　　Ｆ　Ａ　Ｘ　　：03-3570-2498

８．採　　否：大会実行委員会にて、申込用紙の記載内容を基準に従い審査し、

　　　　　　　　セッション発表者を決定します。

　　　　　　　　発表の採否は、４月９日(金)までにご連絡します。

　　　　　　　　　*採用の場合セッション発表後JMMA会報WEB版に掲載予定。

第25回記念大会第3日目（5月31日）の「会員研究発表」では発表希望者を募集して
います。ご希望の方は、3月9日（月）までに、JMMA事務局まで所定の申込用紙
にて、メールまたはファックスにてお申し込みください。会員研究発表に関する詳
細は下記をご参照ください。

なお、大会当日に研究紀要第24号を配布する予定です。研究紀要への論文投稿とあ
わせてご発表いただく等、会員の皆様からの多数のご応募をお待ちしております。

■日　時：2020年5月31日（日）
　　　　　午前の部9:00～11:50　午後の部13:50～16:20（予定）

　　　　　　※発表件数により時間変更の可能性があります。予めご了承ください

■会　場：株式会社三菱総合研究所４階

≪応募規程≫

　１．応募資格　

　　　　　日本ミュージアム・マネージメント学会会員
　　　　　　（法人会員の場合、その構成員）

　２．発表申込件数

　　　　　1人（1グループ）につき1件の発表に限ります

　３．応募料

　　　　　無料（ただし、大会参加費は別途必要）

　４．発表テーマ

　　　　　「人々とミュージアム」、「社会に発信するミュージアム」
　　　　　に関することもしくは「ミュージアム・マネージメント」に関すること

　５．発表方法　

　　　　持ち時間は、1件につき15分、質疑応答5分（合計20分）以内

　　　　発表のためのスライド投影は、マイクロソフトWindowsパワーポイントを
　　　　使用のこと

　６．応募方法

　　　　下記申込用紙にて、メールまたはFAXで3月9日(月)（延長しました）まで
　　　　に事務局宛てにお申し込みください
　　　　会員研究発表 ポスターセッション 申込用紙.docx　　　　
　　　　会員研究発表 ポスターセッション 申込用紙.pdf

　　　　　　[日本ミュージアム・マネージメント学会事務局]

　　　　　　　メールアドレス：kanri@jmma-net.org

　　　　　　　Ｆ　Ａ　Ｘ　　：03-3570-2498

７．発表の採否

　　　　大会実行委員会において、申込用紙の記載内容を下記基準により審査し、
　　　　発表者を決定します

　　　　　ａ．研究の目的、方法、結果あるいは結論が明確に記載されていること

　　　　　ｂ．発表の全体、または主要な部分が未発表であること

　　　　　ｃ．営利・宣伝を目的としないこと

　　　　　　　会員研究発表の採否は、3月1６日(月)までにご連絡します

　　　　　　　*採用の場合、発表後にJMMA会報WEB版に掲載をお願いします。
　　　　　　　 予めご承知おきください

　８．プログラム編成

　　　　発表のプログラム（時間割）は採用を決定後、改めてご連絡します。

　　　　※なお、応募者数により、発表を2会場に分けることがあります。
                  予めご了承ください

さて、本学会が創立されてから、早23年目になります。少々気の早いことを言いますが、再来年には25周年記念事業を計画しております。25年といえば、四分の一世紀であります。学会としては、歴史の浅い学会です。とはいえ、3年前には、20周年記念事業といたしまして『ミュージアム・マネージメント学事典』(2015)を出版し、地方大会として、九州大会、北海道大会など、全国展開も実施できるような体力をつけて参りました。今年度、京都大会が実施できましたことも、京都国立博物館の佐々木館長をはじめ、京都市長のご理解ご支援の賜物ゆえであります。関係各位の皆様に対し、心より御礼申し上げます。

ところで、JMMA が設立された20数年前のことを思い出しください。皆さまにとりましては、どのような時代であったでしょうか。イギリスでは、鉄の女サッチャー首相、アメリカではレーガン大統領、日本では中曽根政権でありました。バブル経済崩壊後、文化予算が大幅に削減され、博物館の運営、経営に対して、非常に厳しい時代でありました。「博物館、冬の時代」という言い方もされました。このような寒い北風の中で、博物館の経営について、何とか立ち上がらなければならないと、前会長の大堀晢名誉会長(当時、国立科学博物館の教育部長)が、本学会の創立のために東奔西走しておりました。まさに、博物館のマネージメント理論と経営の実践事例を研究しようと、沖吉和祐先生、堀由紀子先生も立ち上がり、新しい学会を創設させました。23年前に産声をあげてから、2015年にJMMAは20歳の成人式を迎え、多くの賛同者を得て、420人前後の学会に成長して今日に至っております。

私が3年前に本学会の会長に就任した際、「学会員の、学会員による、学会員のためのJMMA」をスローガンの一つとして、学会運営を標榜致しました。そのあと、JMMAを、陰になり、ひなたになり支えていただいております沖吉先生から「市民の、市民による、市民のためのミュージアム」のような大所高所の観点からミュージアムを考えるべきだ、とのご指摘を頂きました。20周年を経過し、学会として「成人式」を迎えた以上は、我が国全体のミュージアム研究をすることは当然のことでありますし、むしろ、学会としての使命であろうかと思います。その意味においても、常に、私たちは私たちの立ち位置を確認し、時には原点に戻って、博物館の存在理由に思いを馳せ、博物館理論と実践を、マネージメントの観点から研究していかなければなりません。どうか、会員の皆様、特に、若い研究者や学生会員の皆さんは、新しい研究課題に挑戦し、我が国のミュージアムの発展のために、理論とマネージメントの実践を行なって頂ければと思います。

話題をかえまして、少し悲しい報告になりますが、昨年８月、創立者の大堀名誉会長がご逝去されました。私ども理事会では、創立者の貢献とメモリアルのためにも「大堀賞」を創設したいと考え、理事会で3回ほど検討して参りました。当初は、25周年に当たって運用したいと考えておりましたところ、「それでは遅すぎる」という意見が大変強く、今年度から「大堀哲記念ミュージアムマネージメント推進賞」を創設するに至りました。これまでの学会賞は学会員が対象でしたが、ミュージアムが、市民のため、あるいは国民のために存在するという大前提に立てば、学会員に限らず、一般人が実践されたミュージアムマネージメント推進活動、研究活動についても敬意を表して、賞を授与し、世間に公表することも、「開かれた」学会活動の一つであろう、と考えます。時代の潮流は何なのか、時代はどのような方向に進むのか、冬の時代は終わり、春が来るのか、新しい花を咲かせるにはどうすれば良いのか、本大会を通して、皆さんで議論していこうではありませんか。

今回の基調講演では、デービッド・アトキンソン先生をお迎え致し、貴重な話を聞くことができました。アトキンソン先生におかれましては大変お忙しいところ、私どもの学会のために快く基調講演を引き受けてくださいました。私たちの向かう方向に、多くのサジェスチョンを得ることができたと確信しております。

最後になりますが、共催者として会場を提供して頂きました京都国立博物館、またご臨席を賜りました村上圭子副市長に対して厚く御礼申し上げます。また、本大会実施にあたり、ご協賛賜りました乃村工藝社、丹青社、トータルメディア開発研究所、関係各位に対し心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。

本シリーズは全8巻の構成となっており，
第2巻以降は下記のテーマの下に今年度末までに刊行の予定です。

　　第1巻　ミュージアムの情報資源と目録・カタログ
　　第2巻　コレクション・ドキュメンテーションとデジタル文化財
　　第3巻　ミュ―ジアムのソーシャル・ネットワーキング
　　第4巻　ミュ―ジアム展示と情報発信
　　第5巻　ミュージアム・コミュニケーションと教育活動
　　第6巻　プラネタリウムとデジタル情報
　　第7巻　動物園・水族館とデジタル情報
　　第8巻　ミュージアム・ライブラリとミュージアム・アーカイブズ

本学会の会員も多く執筆陣として名前を連ねており，新しいミュ―ジアの在り方や博
物館情報の在り方が総括的に把握できる内容となっています。

企画構想から数えれば，3年以上の歳月が流れてしまいました。その理由は，博物館
の情報学研究の意義そのものに対する懐疑的態度です。シリーズとして出版に値する
か、学問的基盤が確立されていない中で「博物館情報学」として大言壮語してよいも
のかどうか・・・。激変する今日の社会的状況やICTの技術的変化の中で、どこまで
対象を広げ、誰を対象にした出版物なのか、こうした議論は企画編集委員会や著者と
の間で、常にもめる議題でした。ゴールの設定以上に、スタートラインの設定に戸
惑ったというのが正直なところです。ともあれ，第1巻が刊行されましたので，皆さ
まにご報告するとともに，一旦、世に出版された以上、この分野(博物館情報学)の研
究者仲間を増やし、切磋琢磨しながら、先導的なリーダーシップを発揮していくこと
も私たちの責任であろうかと思います。どうか、未熟な我が子を叱咤激励し、良きア
ドバイスを頂ければ幸いです。
(文責　JMMA会長　水嶋英治)

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

博物館情報学シリーズ1
『MUSEUM　INFORMATICS　SERIES　ミュージアムの情報資源と目録・カタログ』
刊行のお知らせ

情報社会のなかで，博物館はデジタル世界との関係を発展させ，「情報を提供するシ
ステム」へと変身した。
本シリーズは，現在，博物館界が情報に対してどのような取り組みをしているのか，
その到達点や研究成果の俯瞰を試みる。

第１巻では，博物館情報の原点ともいうべき「目録とカタログ」に焦点をあて，
博物館情報学の立ち位置，調査研究による博物館目録の歴史的考察，
博物館活動の記録化などについて論述した。
また，隣接学問領域である図書館情報学との詳細な比較も行っている。

　　序章　博物館情報学体系化への試み
　　１章　博物館情報学の三大原則
　　２章　博物館情報学と図書館情報学の比較
　　　　　　 ――情報資源，目録・カタログにも注目して
　　３章　博物館情報の編集と知的活動
　　４章　歴史的に見た博物館の目録
　　５章　博物館活動の記録化について
　　６章　事例研究　市立館の目録刊行
　　　　　　 ――『金沢湯涌夢二館収蔵品総合図録』

水嶋英治・田窪直規［編著］

四六判／202頁　本体1,800円＋税
ISBN978－4－88367－273－8

●編著者プロフィール●
水嶋 英治（みずしま・えいじ）　
  東京理科大学理工学部卒業， フランス国立文化財学院修了，
  筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程世界文化遺産学専攻修了。
  博士（世界遺産学）。
  現在， 筑波大学教授（図書館情報メディア系）。
  主著：『博物館情報論』（共著， 樹村房， 1999），
        『博物館情報学入門』（翻訳， 勉誠出版， 2002），
      　『デジタル・アーカイブの資料基盤と開発技法』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（共著， 晃洋書房，2016）

田窪 直規（たくぼ・なおき）　
　博士（図書館情報学）。 現在， 近畿大学教授（司書課程・学芸員課程担当），
  著書・論文など多数。

＜発行元：樹村房＞
　　　　〒112－0002　東京都文京区小石川5－11－7　
　　　　TEL：03－3868－7321　FAX：03－6801－5202
　　　　URL：http://www.jusonbo.co.jp/　E-mail：webinfo@jusonbo.co.jp
博物館情報学第1巻チラシ.pdf

JMMAでは，14日の地震発生の翌日(15日)朝から，緒方泉副会長(九州支部長)が積極的に会員館の被災状況の情報収集に努め，午後には会員館である阿蘇火山博物館，長崎歴史文化博物館，佐賀県立宇宙科学館の安全・無事を確認しました。

しかし，再び16日に発生した地震により，道路の損傷と土砂崩れが発生したため，会員館の阿蘇火山博物館は閉館を余儀なくされました。詳しい情報は，可能な限り，阿蘇火山博物館・池辺伸一郎館長(JMMA理事)と連絡を取り合いながら，情報発信していく予定です。

JMMAの対応について

地震発生の翌日(15日午前中)，同時並行的に，事務局と水嶋会長を中心に，大堀名誉会長，高安副会長と緊急電話会議を開き，今後の対応について協議しました。過去の経験から，被災資料の整理，一時的保管に必要な段ボール箱，マジックインク，軍手等の緊急支援物資の手配をして被災館に送る準備を始めたところです。今後長期化することも考慮にいれ，また被災状況によっては，九州地区の博物館を拠点にボランティアの組織化を図ることを検討していく予定です。

「会員の，会員による，会員のための学会」を標榜するJMMAとしては当然のことではありますが，今後このような自然災害が発生した場合の対応について，学会としてさらに対応策を検討する必要があるとの認識から，学会のリスクマネジメントについても検討することといたしました。

一日も早い地震の終息を願い，本学会の会員館へのさまざまなサポートをしていく所存です。会員の皆さまがたのご支援・ご協力のほどお願い申し上げます。　(JMMA事務局)

---------------------------------
みなさま

　いつも大変お世話になっております。

　阿蘇火山博物館は、9月でほぼ建物の修復を終えることができましたので、
10月1日より全面再開いたしました。
本日それを記念し、ささやかながらセレモニーを開催させていただきました。
　全面再開とは言え、工事が終了して建物が復旧したと言うことですので、
「復興」はこれからのことになります。
また、周りの道路が十分に開通してはいませんので、本来の状況に戻るのはまだ先のことです。
しかし、なんとか少しずつ復旧、復興に向けて動いているところです。

　JMMAの皆様方には、日頃からご心配とご支援いただき、心から感謝申し上げます。
　今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

　取り急ぎご報告させていただきました。

阿蘇火山博物館　池辺伸一郎館長

---------------------------------

JMMAでは引き続き、本学会の会員館へのサポートをしていく所存です。
会員の皆様方のご支援・ご協力のほど、お願い申しあげます。

　去る6月3～4の両日，第22回JMMA大会が大成功をおさめ，共催者として準備・運営していただいた学校法人東京家政学院ならびに沖吉和祐理事長(本学会理事)に厚く御礼申し上げます。

　一昨年，JMMA創立20周年事業として，本学会の総力をあげて刊行いたしました『ミュージアム・マネージメント学事典』も一区切りがつき，3年後には25周年がやってまいります。
　むこう3年間の活動計画も，現在，高安副会長をはじめ理事の皆さん方で検討していただいておりますが，25周年に向けた「新たな事業計画」がまとまりましたら，また会員の皆さんがたのご協力を得ながら進めていきたいと考えておりますので，その際にはよろしくご協力のほどお願い申し上げます。

　さて，今回の大会テーマは「多様化する社会とミュージアム　-　文化創造の原動力となるミュージアム」でした。原点に立ち返って，改めて「ミュージアムとは何か」，「何のためにミュージアムはこの社会に存在しているのか」という本質的な問題をみなさんと一緒に，今回の大会全体を通して考えてみた気がいたします。

　社会自体が多様化し，人々の生活様式も，ライフスタイルも，多様化しています。「激動の世の中」の流れに対して，ミュージアムはどのように対応していくべきなのでしょうか? 　
　「流れ」に巻き込まれてしまう「か弱い」存在ではなく，「文化創造の原動力」としてミュージアムが活動していくための活動指針を得たような気がいたします。

　世界的な動きを見れば，世界各地で過激化組織によるバンダリズムや遺跡破壊，文化財破壊が繰り返され，博物館資料も略奪されております。また，本来，「文化財」は本来平和のシンボルであり，その国の文化を表現する精神的支柱であるはずですが，近隣諸国の動きの中には反日運動の象徴として「文化財」を政治利用している例も見られます。
　一方，国内に目を移せば，2か月前(4月12日)，某大臣が「学芸員はガンだ」という発言をして物議を醸しだしておりました。こうした状況を見ますと，残念ながら，まだまだ学芸員の存在や，私たちの研究領域である「ミュージアム・マネージメント」の重要性については(社会的には)認知されていないのだ，と思わざるを得ません。
　若い研究者のみなさんや学芸員の皆さんは，こうした国のトップの発言に対して「やる気」を喪失するのではなく，むしろ反面教師として捉え，より一層，研鑽を積み自らを鼓舞し，奮闘し，研究に勤しんでいただければと思います。本学会としても人材養成プログラムを検討していく時期に来ているのだと痛感させられました。
　その意味では，まだまだ研究すべき領域はあるように思いまし，学会として取り組まなければならない課題も多いように思います。
　たとえば，多くの研究発表に見られましたように，①超高齢化社会の到来によって，ミュージアムはどのように社会に貢献するのか，②ミュージアム・ライブラリー・アーカイブとのMLA協力関係の構築のみならず，福祉分野や医療分野との協力関係を構築するにはどうしたらよいのか，➂地域活性化や観光化とのバランスをどのような視点でとらえ直すのかなど，掘り下げれば掘り下げるほど，ミュージアム・マネージメントがそうした問題のコアの部分にあることが，皆さんの研究によって明らかにされていくのではないかと思います。
　広瀬浩二郎先生(国立民族学博物館)の「触文化展示の意義と方法」と題して特別講演があり，そのあと，現場で活躍されている先生方による指定討論もあり，活発な議論が展開されました。参加された会員のみなさんも新たな知見を得られたことと思います。

　JMMA研究紀要(第21号)の巻頭言にありましたように，沖吉和祐理事長は「学会は『学びあう』『支えあう』『競いあう』場である」と述べておられます。
　私も，まさにその通りだと思います。学会である以上、研究成果を発表する場であるべきですが、お互いがお互いから学びあい、時には刺激しあい、語り合い、そして「多様化する社会」の要請に応えていかなければなりません。
　ミュージアム・マネージメントの理論化のためには、裾野を広げ、また頂を高くしていくことも必要でしょう。今回の会員研究発表のタイトルを見ておりましても、20年前と比べてみれば，山頂はどんどん高くなっている感じがします。一昨年、これまでの研究領域を整理し、新たな研究部会の再編案も提示されましたが、学びあい、競いあい、支えあう環境作りこそ必要であろうと考えます。
　最後になりますが，JMMAは「会員の、会員による、会員のための学会」を標榜しております。研究者の数が多くなればなるほど、裾野は広がり、研究成果という山頂は高くなりますので、多くの新会員を受け入れながら、どうぞ会員の皆さま方の積極的な参画によって、学会を盛り上げていこうではありませんか。
　この基本方針をもう一歩拡大して「市民の，市民による，市民のためのミュージアムであるべきだ」と沖吉理事長と開会あいさつの時に述べておられました。
　私たち会員一同は，学びあい、競いあい、支えあいながら、3年後の25周年をめざし，更に次の25年の未来を目指して邁進していければと思います。

◆日　程：平成29年6月3日（土）～6月4日（日）
◆会　場：東京家政学院大学（千代田区三番町キャンパス）
　　　　　　　http://www.kasei-gakuin.ac.jp/site/access.html
◆共　催：学校法人 東京家政学院
◆プログラム：
【第１日目】6月3日（土）
13:00～13:40　総会　　司会：黒岩啓子理事
13:40～14:00　開会式　開会挨拶 　水嶋英治会長
　　　　　　　   　　　　        挨　  拶     沖吉和祐・東京家政学院理事長　　　　
　　　　　            　　         大会趣旨説明   小川義和大会実行委員長
    　                               来賓祝辞
14:00～14:20  学会賞授与式
　　　　　　　　　　　受賞者　牧　慎一郎（大阪市天王寺動物園長）
14:30～15:30  特別講演
　　　　　　　　　　「触文化展示の意義と方法　―多様な「from」を育む博物館―」
　　　　　　　　                    講師：広瀬浩二郎（国立民族学博物館准教授）
15:30～17:30　シンポジウム（指定討論）
　　　　　　　       「多様化する社会とミュージアム
　　　　　　　　　　             ―文化創造の原動力となるミュージアム―」
　　　　　　  　　    パネリスト：大髙幸（放送大学客員准教授）
　　　　　　　    　　                 可児光生（美濃加茂市民ミュージアム館長）
　　　　　　　                     　　山内利秋（九州保健福祉大学准教授）
　　　　　　　　      モデレータ：江水是仁（東海大学課程資格教育センター准教授）
18:00～19:30　情報交換会
【第2日目】6月4日（日）
　 9:20～9:30 　2日目開会のご挨拶
　 9:30～10:00　学会賞受賞記念講演
　　　　　　　　　　　「動物園におけるミュージアムマネジメントの実践」
　　　　　　　　　　　　受賞者：牧　慎一郎（大阪市天王寺動物園長）
10:10～11:50　会員研究発表（午前の部5件）
11:50～12:00　ポスターセッション概要発表（6件）
13:00～14:00　ポスターセッション（6件）
14:10～14:50　会員研究発表（午後の部2件）
15:00～15:20　閉会式

JMMA第22回大会両面チラシ170518.pdf